高浜町長への要望書:高浜3・4号の再稼働を認めないでください プルサーマル再開を認めないでください

要   望   書
高浜3・4号の再稼働を認めないでください
プルサーマル再開を認めないでください

高浜町長 野瀬 豊 様

 高浜3号機用のMOX燃料が間もなく高浜原発に到着しようとしています。関西電力は、このMOX燃料について、いつ使用するかは「不明」と述べていますが、高浜3・4号を早期に再稼働しようとしています。2010年12月に装荷したMOX燃料8体に加えて、新たにMOX燃料を装荷してプルサーマルを再開するのではないかと、私たちは大変危惧しています。
 そもそも、高浜3・4号機は、再稼働の条件である防潮堤もまだ完成していません。高浜原発の再稼働そのものに私たちは反対します。MOX燃料の使用の目途もたっていない中で、MOX燃料の輸送を強行した関西電力に対しては、多くの人々が抗議の意思を表明しています。高浜原発で大事故が起これば、高浜町はもちろんのこと、5キロ圏に位置する京都府舞鶴市等々にも被害は及び、関西の水瓶である琵琶湖が汚染されてしまう可能性もあります。具体的な防災計画も策定されないまま、高浜原発を再稼働することは当然にあり得ないことと考えます。

 今回輸送されるMOX燃料の品質を保証するデータは公開されていません。とりわけ、不純物の含有量などについて、安全性を確認するデータは隠されたままです。通常のウラン燃料よりも規定値を緩和さえしています。これについて関西電力は、「MELOXの製造実績を踏まえて規定値を緩和することとした」と国に回答しています(別紙資料参照)。ただでさえ危険な原発に、このように規制を緩和した燃料が使われることは危険です。

 原子力規制委員会は、原発の新基準を現在策定中ですが、MOX燃料やプルサーマルに関する基準はなく、18年前の原子力安全委員会の「指針」があるだけです。3.11の教訓を踏まえれば、以前の「指針」の見直しもせずに、プルサーマルを開始するなど許されるものではありません。

 また、プルサーマルによって生み出される使用済MOX燃料の処分の方法も決まっていません。現状では、高浜原発プールに半永久的に貯蔵することとなります。使用済みウラン燃料の最終処分も決まっていないなか、このようなやっかいな核のゴミをこれ以上生み出すべきではありません。
 よって以下を強く求めます。

要   望   事   項

  1. 高浜3・4号の再稼働を認めないでください。
  2. プルサーマル再開を認めないでください。

原発設置反対小浜市民の会 小浜郵便局私書箱第3号 
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会 福井県若狭町
原発なしで暮らしたい丹波の会 南丹市園部町
グリーン・アクション 
京都市左京区田中関田町22-75-103. TEL: 075-701-7223 FAX: 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581