抗議文:高浜3号用MOX燃料の搬入に抗議する 高浜3・4号を再稼働するな プルサーマルを再開するな

抗 議 文

高浜3号用MOX燃料の搬入に抗議する
高浜3・4号を再稼働するな プルサーマルを再開するな

関西電力(株)社長 八木 誠 様

 関西電力は、国内外の多くの人々の反対の声を無視して高浜原発3号用のMOX燃料輸送を強行し、本日、高浜原発に搬入した。私たちは、これに強く抗議する。
 関電は、7月8日に予定されている新規制基準施行後すぐに、プルサーマルを前提とした高浜3・4号の再稼働申請を行おうとしている。
 しかし、そもそも、高浜3・4号は、再稼働の条件である防潮堤もまだ完成していない。高浜原発の再稼働そのものが許されるものではない。まして、プルトニウム利用などもってのほかである。
 本日搬入されたMOX燃料の品質を保証するデータは公開されてない。とりわけ、不純物の含有量などについて、安全性を確認するデータは隠されたままである。通常のウラン燃料よりも規定量を緩和さえしている。ただでさえ危険な原発に、規制を緩和した燃料を使うことは安全軽視もはなはだしい。
 原子力規制委員会は新規制基準を決定したが、その中にはMOX燃料やプルサーマルに関する基準はなく、18年前の旧原子力安全委員会の「指針」があるだけだ。福島原発事故の教訓を踏まえれば、以前の「指針」の見直しもせずに、プルサーマルを再開するなど許されるものではない。
 さらに、使用済みMOX燃料の処理の方法は全く決まっていない。現状では、高浜原発の使用済み燃料プールに半永久的に貯蔵することになる。使用済みウラン燃料の最終処分も決まっていない中、行き場のないやっかいな核のゴミをこれ以上作り出すべきではない。
 高浜原発が大事故を起こせば、福井県はもとより、5キロ圏にある京都府舞鶴市をはじめ関西各地、そして、関西の水瓶である琵琶湖が汚染されることになる。私たちは、福井と関西の人々の連携を一層強め、高浜3・4号の再稼働とプルサーマル再開を阻止するために全力をあげていく。
 
2013年6月27日

グリーン・アクション
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