8月11日:共同声明 川内原発の再稼働に抗議 形だけの審査で危険性をごまかし、福島原発事故をなかったことに

【共同声明】川内原発の再稼働に抗議
形だけの審査で危険性をごまかし、福島原発事故をなかったことに

本日、川内原発1号機が再稼働されました。

私たちは、福島原発事故をなかったことにするような川内原発の再稼働に強く抗議します。

福島原発は収束していません。10 万人以上の人たちが故郷を失い、長期にわたる避難生活を強いられています。汚染水の放出は止まらず、湾内外の海水の放射能濃度は、高い状況が続いています。福島県内では、甲状腺がんの子どもたちが 100 人以上となり、県の甲状腺評価部会も「多発」と認めざるを得ない事態となりました。

原子力規制委員会の審査は形骸化したものであり、辻褄合わせてでしかありません。川内原発の安全性は何も保証されていません。

火山リスク審査では、火山学者不在のまま進められ、巨大噴火が予測できるとした九電の監視方針を鵜呑みにし、地震関連審査では、過小評価が指摘されている入倉式をもとに評価し、高経年化は、再稼働直前の駆け込み審査で、自ら定めた高経年化対策ガイドを無視する脱法認可を強行しました。

問題だらけの避難計画にいたっては、誰もその実効性を確認していないという状況です。

核のごみ問題はまったく解決されていません。

世論調査では、鹿児島県でも全国でも6割近くの人たちが再稼働に反対しています。多くの人たちが、九州電力や国に対して、説明会や公聴会の開催を求めたのに、これらの声は聞き入れませんでした。

このような原子力規制委員会をはじめとした政府のごまかしに多くの人たちが気づき、抗議の声を上げています。

私たちは改めて、政府に対して、福島原発事故を直視し、脱原発を求める多数の声に耳を傾け、脱原発政策に舵を切ることを求めます。

FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会/川内原発 30 キロ圏住民ネットワーク/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/グリーン・アクション/反原発かごしまネット

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