原発は地震に耐えられない!8・5講演・討論会のご案内

中越沖地震による柏崎刈羽原発の惨憺たる状況は電力会社と国の耐震安全性の崩壊を示した

若狭の原発もあぶない──敦賀原発の敷地内に活断層、美浜原発と「もんじゅ」の近くにも活断層

日時:2007年8月5日(日)午後1時開場
   1:30〜4:30
場所:ドーンセンター5階 特別会議室
京阪「天満橋」駅下車。1番出口より東へ350m。
地下鉄谷町線「天満橋」駅下車。1番出口より東へ350m。
参加費:一般 800円/高校生以下300円

内容

◎お話し:新潟県から
     小木曽茂子さん
     (みどりと反プルサーマル新潟県連絡会)
     福井県から
     小木曽美和子さん
     (原子力発電に反対する福井県民会議)
◎若狭の原発と活断層/海外の反応(主催者より)
◎討論

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中越沖地震によって、原発の耐震安全性に関する電力会社の評価と国の審査は、完全に崩壊しました。今回の地震で、柏崎刈羽原発では設計時の基準の約4倍もの揺れが観測されました。地元新潟の反対運動は、建設当初から、東電の活断層評価と耐震性が極めて甘いことを指摘していました。しかし東電は、それらを無視してただ「安全」と繰り返してきたのです。

次から次に柏崎刈羽原発の惨憺たる状況が明らかになってきています。地震直後の約2日間、放射性ヨウ素が大気中に放出されました。6号機では、原子炉圧力容器の真上にある大型クレーン(約300トン)の軸部が破断してしまいました。そのため、原子炉圧力容器の中の点検さえできない状況です。それにもかかわらず、東電や国は、「原子炉本体に影響はない」等と言っています。7基全ての使用済み核燃料プールから、放射能を含む水がフロアに飛散し、6号機では海に放出されました。下請け労働者はマスクも着けずに、フロアにあふれた大量の水をぞうきんで拭き取る作業を強いられています。多くの労働者の被曝が心配されます。

これら柏崎刈羽原発の惨憺たる状況は、いったん地震が原発を襲えば、取り返しのつかない事態になることを明らかにしました。地震大国で原発を動かすことの危険性がはっきりと示されたのです。

このような状況にもかかわらず、国や電力会社は、自らの耐震安全性の破綻を認めようともしていません。原子力安全委員長は、「安全は確保できた」「地震国の原発の安全を世界に訴える好機に」などと無責任に話しています。東電社長は地元で、「いい体験になった」など現地の人々を愚弄する発言まで行っています。そして、あくまでも運転の再開を狙っています。

若狭にある原発も地震に襲われる可能性が高まっています。今回の中越沖地震は、神戸から北海道に広がる「ひずみ集中帯」で起きており、若狭の原発もその中に位置しているからです。とりわけ敦賀半島は活断層の巣であり、敦賀原発の敷地内には浦底断層が走っています。しかし日本原電は、敦賀原発の建設に際して、この浦底断層を考慮していません。「もんじゅ」と美浜原発の近くには野坂断層があります。特に老朽原発が地震に耐えられないことは明かです。敦賀3・4号の増設などもってのほかです。旧動燃は、ナトリウム火災事故から12年になる「もんじゅ」の運転再開の準備を進めていますが、これを止めなければなりません。

新潟県から小木曽茂子さんに来ていただき、地元の状況や思いを話していただきます。また、福井県からは小木曽美和子さんに来ていただき、若狭の原発・「もんじゅ」を巡る状況などを話していただきます。若狭の原発をとりまく活断層の状況や海外の反応などについて主催者から報告等を行い、皆さんと討論していきましょう。

主催:

グリーン・アクション
代表:アイリーン・美緒子・スミス
京都市左京区田中関田町22−75−103
TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
代表:小山英之
大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階
TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581