2月20日:関西広域連合への原子力災害防災計画に関する申し入れ報告

  • 舞鶴全市(約8万9千人)の広域避難は具体的に何も決まっていない
  • 琵琶湖が汚染された場合に、関西1400万人の水の確保はできていない
  • 規制庁シミュレーションの16方位の100%値は国に求める

京都府が2月1日に公表した避難計画では、高浜原発で事故が起こった場合に、舞鶴全市(約8万9千人)の西側への避難先として「関西広域連合と調整中」と書かれています。また、各地の自治体への申し入れ等でも、広域避難に関しては「関西広域連合で検討中」との回答が多いため、具体的な話が見えてきませんでした。そのため、2月20日、関西2府4県の10の市民団体は関西広域連合に質問・要望書を提出し、申し入れ・面談を行いました。

舞鶴全市の広域避難についても、京阪神の水の確保についても、何も具体的に決まっていないことが明らかになりました。そうであれば、まずは運転中の大飯原発を止めるべきだと求めました。

日 時:2013年2月20日 午前11時〜12時20分頃
場 所:兵庫県庁北側の災害防災センター2階会議室
参加者:市民9名(京都府2名、兵庫県5名、大阪府2名)、丸尾牧兵庫県議会議員
関西広域連合からの出席者:(担当は兵庫県)
広域防災局 広域企画課 課長補佐兼広域計画係長 木南(きみなみ)晴太氏
同 主査 藤原毅司氏

【ポイント】

  • 舞鶴全市(約8万9千人)の京都府外への避難については、具体的に何も決まっていない
  • 滋賀県の県外避難先も、具体的に何も決まっていない
  • 避難受け入れについて、施設・入院等の具体的措置は、何も決まっていない。「歩留まりがどうなるか。まずマッチングしてから」
  • モニタリングポストは追加になったが、兵庫北部には2箇所のみ
  • 琵琶湖の水が汚染された場合の水の確保はできていない。検討は進んでいない。滋賀県が来年3月まで研究を続けている。
  • 「規制庁シミュレーションの16方位の100%値(すそ値)を国に求めます。公表の仕方は別途検討します」
  • 「福井県は概ね30�で広域避難対策を進めることは認めた」。具体化はこれから
  • 4月にパブコメはやるが、市民の意見を聞く場は「決めていない」
  • 避難計画ができていないのだから、大飯原発の運転を停止すべき→「要望として聞きおく、としか言いようがありません」

本当の完成版報告 2月20日関西広域連合への申し入れ報告(Download)