フランス安全当局、メロックス工場所有・運営会社を厳しく批判

10月14日、フランスの原子力規制当局(ASN)は、メロックス工場を所有・運営するアレバ社の安全文化を厳しく批判した。*ASNはアレバ社のMOX工場(ATPu)に、安全管理のずさんさを理由に、MOX工場の解体工事を中止するよう命じた。

フランスのカダラッシュにあるMOX燃料製造工場(ATPu)は、耐震安全性が不十分なために解体工事が進められていた。しかし今度は、この解体工事の危険性が大きな問題となり、10月14日、フランスの規制当局は、解体工事を中止するよう命令を出した。

今回、解体中止命令が出されたMOX燃料工場の所有者はアレバ社である。規制当局の中止命令は、アレバ社の安全管理のずさんさを示すものである。

フランスで解体工事中止という異例の命令が出されているその時に、日本では、このアレバ社所有の工場で製造されたMOX燃料が玄海原発3号機に装荷されようとしている。

「関西電力が不合格にしたMOX燃料と同様な燃料が九電のMOX燃料に入っている可能性は否定できない」と、日本の保安院は明言した。それにもかかわらず、MOX燃料の装荷が始まろうとしている。

MOX装荷を中止して、玄海原発MOX燃料に関する自主検査の結果を公表し、安全性を確認すべきである。

*ASN 2009年10月14日プレスレリース

発行日:2009年10月15日

グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
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美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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フランス安全当局、メロックス工場所有・運営会社を厳しく批判

10月14日、フランスの原子力規制当局(ASN)は、メロックス工場を所有・運営するアレバ社の安全文化を厳しく批判した。*ASNはアレバ社のMOX工場(ATPu)に、安全管理のずさんさを理由に、MOX工場の解体工事を中止するよう命じた。