11月2日 マイケル・シュナイダー講演会 「フランスの再処理・廃棄物対策などの実態」-フランスの現状から学ぼう-
11月2日 マイケル・シュナイダー講演会
「フランスの再処理・廃棄物対策などの実態」 フランスの現状から学ぼう
「フランスの再処理・廃棄物対策などの実態」
フランスの現状から学ぼう
原子力大国、フランス。世界中のどの国よりも原子力発電の依存度が高い国です。またこの国は、原発の使用済み燃料の再処理、高速増殖炉の開発、MOX燃料利用(プルサーマル)と、「核燃料サイクル政策」を進めてきました。
では、「核燃料サイクル政策」を進めてきたこの半世紀間のフランスの実体験とは一体何だったのでしょうか? 再処理によって核廃棄物問題を「解決」できたのか、大気や海に放出された放射能による環境汚染の実態はどうなのか、再処理の経済性は、さらに、7月に立て続けに起きた放射能漏えい事故の状況など安全管理の実態はどうなっているのか?
フランスの国営企業「アレバNC社」(旧コジェマ社)の再処理技術は、ほとんど六ヶ所再処理工場に導入されています。アレバ社のラ・ハーグ再処理工場は、六ヶ所再処理工場の「親」でもあり大先輩です。その工場の長年の「実績」は、私たちにとって大いに参考になり、そこから多くのことを学ぶことができるでしょう。また、関電等のプルサーマル用MOX燃料は、このアレバNC社のメロックス工場で製造されます。安全・品質管理の実態や、核兵器用のプルトニウムを製造してきたアレバ社の情報公開の実情なども問題となります。
今回の講演会にお招きする、講師のマイケル・シュナイダー氏は、市民科学者・活動家・コンサルタントとしてフランスの原子力を取り巻く核燃サイクル問題などに25年間取り組んでこられました。その専門家としての貴重な経験をもとに、フランスの原子力事情等を通訳を交えてじっくりと語っていただきます。
皆様方のご参加をお待ちしております。
マイケル・シュナイダー Mycle Schneider
1983年、WISE-Paris(エネルギー情報調査室)を設立。2003年まで代表。 現在、Mycle Schneider Consulting (エネルギーと原子力政策に関する独立コンサルタント機関)の代表を務める。1997年以来、フランス及びドイツの環境省、ベルギーのエネルギー大臣、IAEA(国際原子力機関)、グリーンピース、核戦争防止国際医師会議、WWF、EC委員会、ヨーロッパ議会の科学技術選択査定パネル、フランスの放射線防護及び原子力安全性研究所等の依頼によって、原子力とエネルギー問題に関する研究・調査報告を提出している。1997年、高木仁三郎氏と共に、「もうひとつのノーベル賞」といわれるライト・ライブリフッド賞(Right Livelihood Award)(スウェーデン)を受賞。