関西電力宛抗議文:関電の原子力発電所に関する不正報告は、自らの不正体質に蓋をし、誰も責任をとらない無責任体質を示している美浜3号機と美浜1号機を即刻閉鎖せよ

2007年4月6日
関西電力社長 森 詳介 様

 

関西電力は3月30日に「発電設備に係る点検結果報告書」(以下、不正報告書という)を公表しました。しかし、これまで同様、誰も責任をとろうとしていません。このことが、関電に深く染みついた無責任な体質を如実に示しています。私たちは、まずこのことに強く抗議します。

不正報告書では、原子力部門の「計器のデータ改ざん」については、高浜3号機と大飯3号機以外の9基の原発については、まだ点検さえ行っていないと、注釈で小さな字で書かれています。これでは到底、全ての不正を洗い出した等と言えるはずがありません。

さらに、点検の対象にした期間は極めて短期間です。また、美浜3号機事故当時の原発部門の責任者・若狭支社長の藤谷堯氏が、今回の点検の責任者の一人になっています。配管が28年間も未点検であったことを「知らなかった」と無責任な態度を取っている人物を、「過去の不正を徹底して洗い出す」点検の責任者にすえた点検体制についても、社会的に受け入れられるものではありません。

このようなまったくずさんな点検によって出てきた結果が、原子力部門の「不適切事象」8件です。この件数の少なさは到底信じることができません。同時に、8件の内容と評価についても、大きな問題があります。他社は認めている温排水データの改ざんについて、関電は「不適切な調整」と評価し、データ改ざんであることを認めようとしていません。

関電は、このようなずさんな不正報告書の内容で、「今後とも社会の皆さまの信頼を賜ることができるようにしてまいりたい」と表明しています。このような姿勢そのものが、かえって、関電に深く染みついた不正体質、無責任体質を色濃く示しています。そして、4月6日には、またいつもの形だけの「再発防止策」を出して、片付けようとしています。

私たちは、これらに強く抗議します。

今回のずさんな報告書から明らかなように、美浜3号機事故を引き起こした関電の体質はまったく変わっていません。今回も今までと同様、誰も責任をとろうとしていません。ずさんな不正報告で自らの不正体質に蓋をしてしまおうとする関電には、原発を運転する資格はありません。少なくとも、早急に、美浜3号機と、法律違反が明らかになった老朽炉美浜1号機を閉鎖するよう強く要求します。

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