【緊急署名】 川内原発の「形だけ審査書」に反対

原子力規制委員会が、川内原発の審査書を9月10日にも承認することが報じられています。多くの市民や専門家が、審査のプロセスや内容に疑問の声をあげているさなか、それらはすっかり無視されてしまっています。

ということで、緊急署名を始めました!
一次締め切りは9月9日21時です。翌日(10日)に原子力規制委員会に提出します。

フォームから
https://pro.form-mailer.jp/fms/3427922964531
Change.orgから
http://goo.gl/BMZ8Om
紙の署名用紙はこちら
https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/sendai.pdf

【関連情報】
9月10日は、朝9:30から六本木ファーストビル前にて、抗議行動を行います。また、その後、傍聴、集会を予定しています。

9:30〜10:30…抗議アピール@規制庁前
10:30〜12:00…傍聴
(傍聴終了後、建物の前で抗議)
13:00〜15:00…参議院議員会館で抗議集会(詳細はまたご連絡します)

以下署名の文言です。
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原子力規制委員会 委員長 田中俊一 様 原子力規制委員会 委員各位
内閣総理大臣 安倍晋三 様
鹿児島県知事 伊藤祐一郎 様 
鹿児島県議会議長 池畑憲一 様 鹿児島県議会議員各位
薩摩川内市長 岩切秀雄 様
薩摩川内市議会議長 瀬尾 和敬 様 市議会議員各位

【緊急署名】 
川内原発の「形だけ審査書」に反対します
川内原発の安全は保障されていません
再稼働に同意しないでください

再稼働準備が着々と進む九州電力川内原発(鹿児島県)について、原子力規制委員会が、川内原発の審査書を9月10日にも承認することが報じられています。

しかし、川内原発の審査書案は、基準地震動に過小評価がある、重大事故時に汚染水による放射能拡散を防ぐ対策がない、重大事故の解析についてクロスチェック解析が実施されておらず信頼性がないなど、欠陥だらけであり、多くの市民や専門家が疑義を唱えています。
工事認可書や保安規定の審査を後回しにしていることや、避難計画の実効性についての審査が行われていないことも問題です。

また、審査書案はパブリック・コメントに付され、8月15日の締め切りまでに約1万7千件の意見が集まりましたが、これについては公開の場できちんとした検討がされていません。

とりわけ問題なのは火山審査です。
川内原発の火山影響評価の際、「運用期間中にカルデラ噴火の生じる可能性が小さく、巨大噴火の前兆現象をとらえることができる」根拠としてほとんど唯一示されたのが、サントリーニ火山のミノア噴火に関する論文でした(注)。しかし、8月25日に開催された専門家会合第一回において、「カルデラ一般について適用できるものではない」という重大な指摘がありました。火山ガイドが要求する前兆現象の判断基準も示されておらず、核燃料搬出の方策もありません。
注)Druitt,T.H. et al. (2012) Decadal to monthly timescales of magma transfer and reservoir growth at a caldera volcano. Nature, 482, 77-82.

審査の前提が崩れたのです。

原子力規制委員会はこのような状況で、多くの指摘を無視したまま、川内原発の審査書を承認するのでしょうか? そうだとすれば、「審査」は単なるアリバイ作りであり、原子力規制委員会が存在している意味は、まったくなくなるでしょう。

私たちは原子力規制委員会に対して、審査書の白紙撤回を求めます。

また、関係各位に対して、このように多くの疑義が呈されている中、川内原発の安全は保障されていないことを指摘するとともに、再稼働に同意しないこと、民意を反映するために、公聴会や住民投票、住民アンケートなどを実施することを要請します。

呼びかけ:原子力規制を監視する市民の会/反原発・かごしまネット/川内原発建設反対連絡協議会/福島老朽原発を考える会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/グリーン・アクション/FoE Japan

問合先:満田(FoE Japan)

一次締め切り:2014年9月9日 21時
署名送付先:〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302
FAX 03-5225-7214
原子力規制を監視する市民の会 TEL 03-5225-7213