原発の再稼働を許さない!7・8声明

原発の再稼働を許さない!7・8声明

再稼働を許さないという強い意思を表明し、これからの新たな運動の出発点とするために、本日7月8日、北海道、福井、愛媛、佐賀、鹿児島、関西、首都圏から、そして新潟、福島から東京に結集しました。「原発事故を二度と繰り返してはならない」との思いを改めて胸に刻み、各地の運動と全国的な連携を強めていきましょう。

福島原発事故から2年4ヶ月になろうとしています。故郷から引き離された14万もの人々は、憤りと落胆のうちに、いまもなお先のみえない厳しい避難生活を余儀なくされています。子ども達の甲状腺ガンの調査結果を前に、健康被害への不安は強まるばかりです。除染の限界が明らかとなり、線量の高い地域での生活が強要されています。汚染水問題は手のつけようもなく、高濃度の放射能汚染水が垂れ流されています。事故の原因は、地震の影響を含めて未だ明らかになっていません。政府、東電、電力各社、原子力産業界、専門家達は、誰も責任をとろうとしていません。

このような中で、原発の再稼働が一斉に推し進められようとしています。原子力規制委員会は、福島原発事故の検証も進まない内に、被災者や地元自治体の声に耳を傾けることもなしに、数年はかかると言われた新基準をわずか8ヶ月で仕上げ、本日施行しました。これに先立つ7月3日には、大飯原発3・4号が新基準に適合していないことを自ら認めながら、運転継続を了承しました。

PWR原発をもつ電力会社はこぞって再稼働を申請しました。初日の申請は、北海道電力(泊1〜3)、関西電力(高浜3・4、大飯3・4)、四国電力(伊方3)、九州電力(川内1・2)、4社で10基にものぼり、玄海原発3・4号の申請も7月12日に予定されています。高浜3・4号、伊方3号、玄海3号ではプルサーマルまで再開しようとしています。
さらに、事故を引き起こした当の東京電力までもが、地元の強い批判と反発にもかかわらず、柏崎刈羽6・7号機の再稼働を狙っています。安倍政権は、再稼働と原発輸出に血道をあげています。まるで3.11などなかったかのようにです。

しかし、再稼働推進は思惑通りには進みません。川内、北海道、玄海等では、活断層の連動問題が新たに浮上しています。規制委員会への監視を一層強め、活断層や火砕流問題を厳しく審査するよう求めていきましょう。電力会社とのヒアリングという名の「密室会議」ではなく、審査の全面的な公開を求めていきましょう。さらに、再稼働の前提となっている地域防災計画・避難計画さえ まだできていません。事故最中の原発に向かいながらの避難計画、避難できない離島の問題、雪深い地域では避難道路さえ確保できず、水源は汚染され安全な水も確保できない等々、地元はもとより周辺住民のリアルな避難計画などどこにもありません。地元や周辺住民の不安は募るばかりです。
これらを具体的に問題にして、多くの人々に訴えかけ、自治体、地方議会への働きかけを一層強め、地元と周辺自治体の事前了解・同意に歯止めをかけていきましょう。全国的な連携を一層強め、各地の再稼働を阻止していきましょう。

2013年7月8日

原発の再稼働を許さない!7・8全国集会実行委員会
【北海道】:脱原発をめざす女たちの会・北海道/泊原発と自然エネルギーを考える市民の会(Shut泊)/ベクレルフリー北海道/北海道のエネルギーの未来を考える10,000人の会
【福井県】:原発設置反対小浜市民の会/プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
【関西】:おおい原発止めよう裁判の会
【四国】:原発さよなら四国ネットワーク
【九州】:玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会(玄海原発裁判の会)/反原発・かごしまネット
【東京】:原子力規制を監視する市民の会

連絡先団体:グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 Tel: 075-701-7223 Fax: 075-702-1952

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