要請書:過去のデータねつ造事件等を反省し 高浜3号機用MOX燃料の輸送開始前に MOX燃料の品質に関する全ての情報を公開すべきです
過去のデータねつ造事件等を反省し
高浜3号機用MOX燃料の輸送開始前に
MOX燃料の品質に関する全ての情報を公開すべきです
関西電力(株)社長 八木 誠 様
関西電力は、まもなくフランスのシェルブール港から、高浜3号機用のMOX燃料を輸送しようとしています。
しかし、このMOX燃料に関する品質データは一切公開されていません。フランスの原子力安全局(ASN)は、「日本向けの製造品質の監督には従事していない」と局長名義でグリーンピース・フランスに答えており(2010年3月31日)、フランス・アレバ社で製造されたMOX燃料の品質について責任をもっていないことを明らかにしています。
輸送されるMOX燃料の、ペレット寸法、プルトニウム含有率、核分裂性プルトニウム富化度、不純物含有率などの品質を示す全ての情報を公開すべきです。
とりわけ、関西電力のMOX燃料の品質と安全性については、過去にも大きな問題がありました。1999年の英国BNFL社製MOX燃料でデータねつ造事件、さらに2009年にはアレバ社製MOX燃料4体を廃棄処分にしましたが、十分な理由などは公開していません。これら過去の不正事件等を反省するのであれば、今回のMOX燃料について、十分な情報が公開されてしかるべきです。
よって、以下を要請します。
1.過去のデータねつ造事件等を反省し、今回輸送予定の高浜3号機用MOX燃料の品質に関する全ての情報を公開すること。
2.それまでは、MOX輸送を中止すること。
2013年4月15日
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
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美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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