おおい町の皆さまへのアンケート結果について

アンケートにご協力いただいた、おおい町の皆さま、ありがとうございました。

◆アンケートの趣旨
 大飯原発3・4号の再稼働について、「賛成」「反対」を問うのではなく、町民の皆さんの複雑な心境から、何が心配であるかを表明してもらうこと。
 これまでの戸別訪問で、私たちに対して、心配であること等について多くの話をしてくださった。しかし、そのようなことを隣の人と話す機会もほとんどないということだった。
そのため、アンケートという形で、町民の皆さんが思っていることを表明してもらうこと。

◆実施日:2012年4月21〜22日の2日間

◆実施方法:戸別訪問をして、該当する心配の項目にシールを貼ってもらう方法。

◆アンケート項目:これまで戸別訪問をして、町民の皆さんとの話の中で出てきたものから項目を作成

◆アンケート回答者:男性144名、女性204名、合計:348名

◆アンケート調査の参加者:2日間でのべ42名人。
福井、京都、大阪、兵庫、岐阜、愛知、東京の市民

◆アンケート実施団体:4団体
 プルサーマルに反対する若狭の普通の民の会
原子力発電に反対する福井県民会議
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

★アンケート結果(詳細は別紙参照
心配していることで多かった上位5項目
1.福島事故のようにならないか心配・・・144名
2.子や孫の将来が心配・・・119名
3.雇用(仕事)が心配・・・107名
4.事故になったとき、避難できるか心配・・・96名
5.福島原発事故の原因究明がまだで心配・・・63名

★アンケート結果が示しているもの
1.再稼働によって福島原発事故のような大事故が起こるのではないかと多くの人が心配されていました。
2.同時に、原発関連で働く人が多い立地町で、再稼働されない場合に、雇用や仕事のことを心配されている人も多くありました。事故の不安と雇用の不安を同時に選択された人も多くありました。
3.再稼働がどちらになったとしても、今のおおい町が置かれている状況を踏まえ、多くの人が「子や孫の将来が心配」と思っていました。
 
これらの結果は、町の人たちの複雑な心境をはっきりと示しています。

 4.また、事故のときに避難ができるのか、また、福島原発事故の原因究明がまだであることに対する不安の声も多くありました。

★4月26日の住民説明会について、戸別訪問で話されたこと
・年配の方は、マイクロバスの集合場所も遠く参加は無理
・「うちはお父ちゃんが行く」ということで、女性は参加を控えている
・当日、批判的な発言をすれば、ケーブルテレビで全町に放映されるので、どこの誰が何を言ったかが分かるので、発言できない。
・26日は「説明を聞く会」。町民が再稼働に賛成か反対かを表明する場ではない。
・議員や市長達のアンケートだけでは、町民の本心は伝わらない。
・テレビや新聞、政治家達は、再稼働で騒いでいるが、町民の声や意見を聞いてもらったことはない。
・無記名のアンケートのようなものを町として正式にやって、町民の意見をまず聞いてほしい。

2012年4月23日

プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会  若狭町 石地 優

グリーン・アクション 
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223 FAX:075-702-1952

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3 階 TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581

おおい町の皆さまへのアンケート結果について(PDF)