関西電力宛:美浜3号の配管30カ所の点検結果等に関する質問書
2005年1月13日
関西電力株式会社社長 藤 洋作 様
貴社は昨年12月21日、美浜3号の配管30箇所の点検結果についてプレスリリースを出しています。その内容に関して以下の質問をします。
- B─給水ブースターポンプ吐出管(スケルトン番号121─11)は、2003年8月の定検で既に計算必要厚さを下回っていたのに取り替えなかったのはなぜですか。その理由と責任を明らかにしてください。
- 復水処理装置主復水管の枝管(スケルトン番号103─31)は、2002年1月の定検で余寿命がゼロになっていたのに取り替えなかったのはなぜですか。その理由と責任を明らかにしてください。
- 同プレスリリースでは、「給水ポンプミニマムフロー管オリフィス下流12箇所については、配管形状や測定位置の差異の影響により余寿命が比較的短く算出されていると推定されることから、次回定期検査以降継続的に測定し減肉の有無を確認していく」と記載されています。余寿命が10年以内の配管でも、「余寿命が比較的短く算定されていると推定される」として取り替え計画が示されていませんが、その推定の根拠を示してください。
- 同プレスリリースに出てくる、「計算必要厚さ」と「判断基準である必要最小厚さ」との違いを示してください。
- 昨年8月27日付の美浜2号に関する報告書では、主給水管枝管の場合、「計算必要厚さ」として「実材料に基づく計算値」を挙げて、余寿命8.3年と評価しながら、「念のため」として取り替えを行いました。しかし、国の技術基準が定める必要最小肉厚と比べれば、すでに配管はそれを下回り、違法状態でした。
このように、貴社の2次系配管に関する評価は、国の技術基準ではなく、他の計算方法を用いて余寿命を計算してもいいということですか。もしそうだとすれば、その根拠を示してください。
なお、上記質問に対する回答は、1月20日の交渉の時にお願いします。
以上
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