抗議文:美浜原発1号炉からの使用済核燃料搬出に抗議する──関西電力は、六ヶ所再処理工場への使用済核燃料の搬出を中止せよ

関西電力株式会社
取締役社長 藤 洋作 様

昨日(10月7日)、美浜原発1号炉の使用済核燃料10トンを積んだ輸送船六栄丸が、六ヶ所村のむつ小川原港に入港しました。私達は、貴社のこの暴挙に断固抗議します。

刈羽の人々の運動が東電を追い込み、今年9月6日、新潟県・柏崎市・刈羽村の3首長が、プルサーマル計画に対する事前了解を撤回し、柏崎刈羽原発でのプルサーマル実施は不可能となりました。さらに、8月末から明らかになった東京電力のトラブル隠しは、福島原発の地元でも大きな怒りを呼び、福島県知事も事前了解を白紙撤回しています。また福井県でも、プルサーマルが実施される見込みは全くありません。これで日本でのプルサーマル計画実現は不可能になりました。したがって、貴社が使用済核燃料を六ヶ所の再処理工場へ搬出する根拠は何もありません。

最近青森県では、使用済核燃料の搬入中止を訴える声が高まっています。東電不正事件を受け、青森県議会では「使用済み核燃料搬入を凍結せよ」の要求が上がっています。さらに、六ヶ所再処理工場は、昨年からの使用済核燃料保管プールの水漏れについて、水漏れから1年以上かかっても、まだ原因はおろか漏水個所すら特定できていません。漏水個所だと断定した部分を詳細に検査すると、実は傷ではなかったことが判明するというありさまです。これでは、他のプールでいつ水漏れが起こっても不思議ではありません。

このような状況の中、貴社が青森に使用済核燃料を搬出することは、地元の人々を危険にさらし、核のゴミを押し付けることに他なりません。六ヶ所再処理工場への使用済み核燃料の搬出を中止するよう要求します。貴社の核のゴミを青森の人たちに押し付けることをやめるよう要求します。

グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
京都市左京区田中関田町22−75−103
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美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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