リーフレット:そぼくな疑問──私は通常六ヶ所再処理工場から放出される放射能でどのくらい被曝するの?

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六ヶ所再処理工場が動き出すと、通常運転時で海や空に放射能が放出されます。日本原燃は「安全な量(0.022mSv)だから大丈夫」と言ってますが、不思議な疑問が山積しています。その一部を紹介します。

流れ出る放射能 その1──クリプトン85

全量放出予定。除去技術開発に160億円の国家予算がつぎ込まれているのに、日本原燃は「技術は確立されていない」としてこの放射性ガスをそのまま放出することにしています。どうして?

流れ出す放射能 その2──炭素14

全量放出予定。県の発表によると、青森で作られる米1キログラムあたりに、90ベクレルの炭素14が入り込む予定です。イギリスの再処理工場では、15年以上前から、この放射能に対する除去技術を適応していますが、六ヶ所の再処理工場では全量が放出されます。どうして?

再処理工場と畑のじいさん

戻ってくる放射能 その1──ヤマセ

ヤマセによって上空に冷たい空気の層ができると、それが逆転層となり、排気口から出て上空に抜けるはずの放射能が地表に戻されます。六ヶ所の再処理工場の被曝評価にはヤマセによる影響が考慮されていません、どうして?

戻ってくる放射能 その2──波しぶき

海から陸に吹き付ける風は、海中に放出された放射能を波しぶきにより陸に運びます。イギリスの工場周辺では、これにより、家の中からプルトニウムが検出されています。日本原燃はこのような影響も考慮していません、どうして?

被曝評価で低く見積もられている放射能 その1──セシウム

魚類におけるセシウムの濃縮係数*はイギリスの再処理工場では最大180と評価されているのに、六ヶ所再処理工場では30となっています。どうしてこんなに小さいの? *海水の中の放射能が濃縮される倍率

被曝評価で低く見積もられている放射能 その2──肉の摂取量を通して

日本原燃の被曝評価では、牛肉の摂取量を1日たった6グラムで計算しています。青森県が公表している牛肉の摂取量は1日20グラムです。どうしてこんなに少く計算するの?

肉を食べる青年

被曝評価の積算からのぞかれている項目 その1──年々の累積

日本原燃の被曝評価は1年分の放出放射能による被曝線量を計算しているだけで、プルトニウムやセシウムが土壌に降り積もり、年々蓄積されることを黙殺しています。どうして?

被曝評価の積算からのぞかれている項目 その2──乳幼児への影響

乳幼児は細胞分裂が活発で、それだけ放射線の影響を成人よりも強く受けます。しかし日本原燃の被曝評価では成人だけが対象になっています。これでは、乳幼児は守られないまま放置されるの?

乳幼児と妊婦

被曝評価の積算からのぞかれている項目 その3──皮膚ガン発生者の予測数

イギリスでは再処理工場が稼働したために引き起こされる皮膚ガン者の数が計算されています。六ヶ所再処理工場は毎年どれくらいの数の皮膚ガンを引き起こすの?

これらの疑問を持たれる方は、ぜひ知事に伝えてください。そんな私たちの声が、安全な青森県を守っていきます。

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