報告「JCO事故を忘れない! ストップ! 六ヶ所再処理 原発いらない! 市民の集い」

報告「JCO事故を忘れない! ストップ! 六ヶ所再処理 原発いらない! 市民の集い」

10月1日に大阪で開かれた「JCO事故を忘れない! ストップ! 六ヶ所再処理 原発いらない! 市民の集い」には、多くのみなさまにご参加いただきました。誠にありがとうございます。

会場の全体図

東海村の大泉実成さんには、JCO裁判の状況と現地の様子についてご報告いただきました。裁判での政府や核燃サイクル機構の主張が欺瞞に満ち、不誠実さにいらだつとの報告が印象的でした。また、最近の成果のひとつとして、事故当時行政によって行われた住民の健康調査の問診データが年内にも公表してもらえることになったそうです。被験者のプライバシー保護を理由にこれまで非公開とされてきたもので、内容が注目されます。

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平野さんと大泉さん

大泉さんと平野さん

青森の平野良一さんには、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を始めさせないためのさまざまな取り組みについてご報告いただきました。北朝鮮の核疑惑に関する六ヶ国協議では、北朝鮮がプルトニウムを持つことに対して、懸念されていますが、その1000倍のプルトニウムを持とうとしている日本の矛盾を指摘されていました。また、後処理であるガラス固化の技術が確立されていない、いわば「トイレなき再処理工場」の状態は、なんら改善されていない状況で、事業者日本原燃のパンフレットにある処理工程図から該当箇所が消されてしまっていることなども指摘されました。

お二人の講演に加え、被曝労働者支援アピールとして3名の方にご報告いただきました。関西労働者安全センターの片岡明彦さんには、長尾光明さんの労災に対する補償を求めた裁判の経過を、ビデオ出演にてご報告いただきました。続いて、ヒバク反対キャンペーンの定森和枝さんからは、被曝労働者に健康管理手帳の支給を求める取り組みについてお話しいただきました。また、核のごみキャンペーンの末田一秀さんには、今話題のアスベスト問題に絡めて被曝労働者の補償を求める取り組みの重要性と予想される困難について補足していただきました。

JCO事故を契機に、関西圏で脱原発を求め取り組む団体・個人がその意思表示の場としようと始まった集いも6年となりました。今年も、現地と関西とを結ぶ意義深い集まりになったのではないかと思います。ご参加いただいたすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました。これからも、ともにがんばりましょう。

作成:2005年 10月 6日

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グリーン・アクション
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(代表:アイリーン・美緒子・スミス)
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