関西電力株式会社　御中

貴社は、ＢＮＦＬ社製のデータねつ造された高浜４号ＭＯＸ燃料を英国へ返還するために、容器の輸送を開始しようとしている。ＭＯＸ燃料を積み込む輸送容器を英国の港から出港させようとしている。

貴社は４月１６日に国土交通省へ容器設計申請を出し直したばかりである。国の審査はこれから始まり、許可も得ていない。それにもかかわらず、カラの輸送容器の輸送は可能であるとして、輸送を強行しようとしている。

しかし、貴社が提出している容器設計承認申請書によれば、ＭＯＸ燃料を積み込んだ輸送は、２００４年１２月末までは不可能である。ガンマ線に関するしゃへい評価に関して、貴社が採用しているＰｕ２４１の重量数値は、２００４年１２月末時点のものであり、現時点での放射能強度より低くなっている。解析に用いたＰｕ２４１の放射能強度は、現時点での放射能強度より約１割も低く見積もられている。

国土交通省は私達の質問に対する回答の中で、「Ｐｕ２４１は当該時期の重量を解析に使用している」と答えている。解析に用いられた数値からすれば、「当該時期」とは２００４年１２月末以外にはありえない。

よって、ＭＯＸ燃料の輸送は、２００４年１２月末までは不可能である。輸送開始を即刻中止するよう強く求める。

以上

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