要請書:7月17日の意見聴取会で 大飯原発破砕帯(F-6断層)の掘削調査を決定し、早期に実施してください

要  請  書

7月12日、超党派の108名の国会議員、市民が
大飯破砕帯(断層)の早急な調査を求める緊急要望書、署名を提出

7月17日の意見聴取会で
大飯原発破砕帯(F-6断層)の掘削調査を決定し、早期に実施してください

地震・津波に関する意見聴取会 委員各位

7月17日の地震・津波に関する意見聴取会では、大飯原発の破砕帯問題が審議されます。

大飯原発の破砕帯(断層)問題は、国会議員、市民の間で、一気に大きな関心となっています。超党派108名の国会議員による「早急な調査を求める緊急要望書」、及び市民による「掘削調査を早期に!再稼働の撤回!」を求める第一次集約分9,518筆が、12日に齋藤勁官房副長官に提出されました。提出には、鳩山由紀夫議員、福島みずほ議員、橋本べん議員、平山誠議員が参加され、市民団体も参加しました(別紙資料を参照ください)。

政府と関西電力は、この破砕帯問題を審議することなく、大飯3号の運転を開始しました。そして貴委員会の翌日18日の夜には、大飯4号の原子炉を起動しようとしています。

2010年の耐震バックチェックでは、活断層であることを示唆するトレンチの北側スケッチ図が意図的に隠されてきました。「新しい知見」かどうかが問題ではなく、これまでの知見に対する評価が誤っていた可能性があるということです。その端的な例が敦賀原発です。敦賀原発では、設置後40年以上たった今年になって、破砕帯が活断層であることが明らかになりました。大飯原発のF-6が活断層の可能性があると指摘されている渡辺満久教授(東洋大学・変動地形学)たちは、4年前から敦賀原発の破砕帯についても活断層であることを指摘されてきました。

F-6断層は、大飯原発3・4号の非常用取水路(耐震Sクラス)の下を横切って走っています。F-6が活断層であれば、地盤のズレによって破損し、緊急時の冷却機能に支障をきたすおそれがあります。ご承知のように、原子力安全委員会の「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」では、重要な施設(Sクラス)は活断層の上に設置することはできません。

関西電力が提供する資料で、「活断層ではない」ことを断定するのは不可能です。また、資料を基にした審議だけでは、各委員や専門家の間でも様々な意見・判断が示されることになるでしょう。大飯原発敷地内を視察された5名の国会議員と渡辺教授は、F−6断層の掘削地点として3点を特定されました。実際に掘って確認してください。コンクリートをはがして岩盤を確認することは数日もあれば可能です。

福島原発事故を経て、世論は専門家の姿勢を厳しく注視しています。保安院は、過去の過ちを反省することもなく、再稼働ありきの姿勢です。多くの人々がこれに憤りと不安を強めています。
よって、以下を強く要請します。

要  請  事  項

  1. 7月17日の意見聴取会で、大飯原発破砕帯(F−6断層)の掘削調査を決定し、早期に実施してください。
  2. 大飯原発3号の運転を停止し、18日夜に予定されている大飯原発4号の原子炉起動を中止するよう求めてください。

2012年7月13日

グリーン・アクション
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国際環境NGO FoE Japan
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福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
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