総理大臣と厚生労働大臣宛:3月28日厚生労働省との交渉を踏まえた要望書

3月28日厚生労働省との交渉を踏まえた
要  望  書

内閣総理大臣 菅 直人 様
厚生労働大臣 細川律夫 様

3月28日の質疑の総括として、次の事項を要望します。

  1. 20〜30km範囲の「積極的自主避難」は無責任。直ちに避難指示を出すこと。線量に応じて避難範囲を拡大すること。
  2. 今回の事故によって住民に晩発的に現れる生命・健康への影響を明らかにするため、外部被ばく、大気中のヨウ素などの吸入による内部被ばく及び食品・飲料水からの被ばくの全体について、集団被ばく線量を随時計算して公表すること。
  3. 放射線作業者への基準値引き上げ(250mSv)を撤回すること。
  4. モニタリング調査を拡大し公表すること。特に、
    • 各地の土壌汚染について、1平方メートル当たり何ベクレルかを測定し公表すること。
    • 甲状腺の内部被ばく線量を測定し公表すること。測定条件を明らかにすること。
  5. 直ちに住民の被ばく・健康調査を実施し、長期にわたって健康管理を行うこと。
  6. 食品の暫定規制値を緩和しないこと。現行の暫定規制値でも住民に大量の被ばくを強要するものだ。
  7. 農業・酪農従事者への被害補償、移転補償を行うこと。
  8. 全体的に、公衆の線量限度である年1ミリシーベルトを厳守し、それを満たすような措置をとること。

2011年3月28日

厚生労働省との交渉参加者一同

連絡先:美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

英語版:
Radiological Impact of Fukushima Daiichi Nuclear Disaster Petition following negotiations with Japanese Ministry of Health, Labour, and Welfare