保安院へ緊急公開質問・要望書 フランスのアレバ・メロックス社製MOX燃料の安全性と品質保証について
緊急の公開質問・要望書
フランスのアレバ・メロックス社製MOX燃料の安全性と品質保証について
海外の原子力安全規制当局に問い合わせてください
原子力安全・保安院長 寺坂信昭 様
九州電力は10月3日にも玄海原発3号機にMOX燃料を装荷する予定だと発表しています。
一方、フランスのアレバ・メロックス社で製造されたMOX燃料の安全性・品質保証について重大な問題が発生しています。関西電力の高浜3・4号機用MOX燃料では、関西電力の自主検査の1項目で不合格品が発生し、この不良品ペレット30数万個について、関西電力は使用しないことを決めています。同時に関西電力は、この不良品問題についてアレバ・メロックス社に詳細なデータを要求したが提供を拒否され、大量の不良品が発生した原因についても確定的な原因はつかめていないとしています。さらに8月19日付のプレスリリースで関西電力は「メロックス社はこれまでの経験に基づき、当該ペレットはMOX燃料として採用が可能だとしていますが」と述べています。
これらにより、九州電力のMOX燃料のみならず、フランスやドイツなど海外で使用されているアレバ・メロックス社製のMOX燃料の安全性・品質保証は確保されているのかという疑問が生じてきます。
BNFLデータねつ造事件の教訓として、日本政府は、海外の規制当局とも連絡を取り合いながらMOX燃料の安全性には万全を期すことを表明しています。今回生じた不良品ペレット問題について、海外の規制当局は、アレバ・メロックス社のMOX燃料を使用している電力会社に対して、なんらかの指示を既に行っているのでしょうか。
以上のことから、下記の質問と要望事項に早急に応えていただくよう要望します。
質 門 事 項
- フランスのアレバ・メロックス社製MOX燃料の安全性と品質保証について、海外の原子力安全規制当局に対して連絡をとり、問い合わせをしていますか。
要 望 事 項
- 連絡をとり合っていない場合は、早急に連絡をとってください。
- 連絡し問い合わせた結果について公表してください。
- 問い合わせた結果、安全性・品質保証が確保されていることが確認されるまで、玄海原発3号機へのMOX燃料装荷を延期するよう九州電力に指示を出してください。
2009年10月1日
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581