美浜3号機事故──国・関電の「最終報告書(案)」を批判する3・27学習・討論会のお知らせ

  • 事故の真の原因は何か、関電の責任は明らかになったのか
  • 被災者がいることを知りながら、なぜ早期に蒸気流出を止めなかったのか
日時
3月27日(日)午後1時半〜4時半
場所
大阪市立中央青年センター
(大阪市中央区法円坂1−1−35)
・JR環状線「森ノ宮」下車 西へ徒歩10分
・地下鉄谷町線・中央線「谷町4丁目」下車 10番出口から東へ徒歩8分
参加費
一般500円 高校生以下300円

11名もの死傷者を出した美浜3号機事故について、関西電力と三菱重工業は、3月1日に「報告書」を出しました。関電は「再発防止策」について2度目の書き直しを命じられています。他方、原子力安全・保安院は、3月14日に「最終報告書(案)」を出し、「原子炉設置者である関電に一義的責任がある」としています。3月30日の事故調査委員会で、「最終報告書」を仕上げ、幕引きにしようとしています。

保安院の「最終報告書(案)」では、関電トップは安全性を最優先させていたが、現場第一線にその意識が薄く、短くなった定期検査に間に合わせようとして、配管管理がずさんになったと書いています。これでは、安全軽視・経済性最優先の関電トップの責任は隠蔽されてしまいます。さらに、事故時の運転操作についても、基本的に問題はなかったとしています。

しかし、事故直後から運転員は大量の蒸気の中に被災者がいることを知りながら、蒸気の流出を止めようとはしなかったのです。蒸気を止める操作を行ったのは、「2次系が沸騰状態にあったから」であり、被災者救出は念頭にありませんでした。主蒸気隔離弁の閉鎖は、事故発生から45分もたった後でした。これら事故時の運転操作の問題点や、大量の蒸気・熱水による設備影響の問題について報告します。

また、破断した配管が28年間点検リストから漏れ続けていた経緯や、技術基準に違反して配管の取り替えを先延ばしにしていた実態やその問題点などについても報告します。事故の本質的原因は、経済性最優先の関電トップの姿勢、会社としての方針そのものが生み出したものです。

これらの問題について学び討論し、事故の幕引きを許さないために、何が必要かを議論しましょう。

連絡先

グリーン・アクション
〒606-8203
京都市左京区田中関田町22-75-103
(代表:アイリーン・美緒子・スミス)
TEL: 075-701-7223
FAX: 075-702-1952

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
(代表:小山英之)
〒530-0047
大阪市北区西天満4-3-3
TEL: 06-6367-6580
FAX: 06-6367-6581