関西電力への追加確認

関西電力株式会社 藤 洋作 様

確認事項(2003.4.9)

1.貴社の劣化ウランが劣化ウラン弾の原料に使用されている可能性について

アメリカ軍は今年3月26日、イラク戦争で劣化ウラン弾を使用したことを正式に認めました。湾岸戦争に続き、再びイラクの子ども達・人々が劣化ウラン弾の被害にさらされています。貴社の劣化ウランが劣化ウラン弾の原料として使用されている可能性は否定できません。そのため再度確認します。

貴社は2001年4月25日の私達との交渉で、アメリカのUSEC社に濃縮委託した過程で出てくる劣化ウランについては、「USEC社に無償で所有権を譲渡している」と回答しました。その理由として、「ウラン235が含まれている割合が低く、当社にとっていらない物であるから」ということでした。さらに「すでに所有権を放棄しているので、引き渡した劣化ウランからアメリカが劣化ウラン弾を製造したかどうかについては関知しない」とも述べました。

  1. これら劣化ウランに関する回答については、現在も同じ見解ですか。
  2. 現在も同じ見解である場合、「関知しない」では済まされません。日本の原子力基本法は「平和目的に限る」ことを大原則としています。貴社の劣化ウランが劣化ウラン弾の材料として使用されている場合、この大原則に違反していることになります。貴社の劣化ウランが劣化ウラン弾の原料として使用されていないという確かな確認・確約はありますか。

2.COGEMA社とのMOX燃料製造契約について

フランスCOGEMAとのMOX燃料製造契約について、貴社は2002年2月26日の私達との交渉で、「コジェマ社でMOX燃料を製造する具体的計画もない」と回答しました。これは現在もその通りですか。そうでない場合、変化した状況等について具体的に説明してください。

3.BNFL社とのMOX燃料製造契約について

イギリスBNFLとのMOX燃料製造契約について、2002年6月4日の私達との交渉で、MOX返還輸送に関する追加質問(5/17)に対して「今後のBNFLとのMOX加工契約再開については、現段階では未定」と回答しました。これは現在もその通りですか。そうでない場合、変化した状況等について具体的に説明してください。

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