国際原子力機関(IAEA)の運転管理調査団(OSART)の調査報告書等に関する情報公開を求める要求書
東京電力株式会社取締役社長 勝俣 恒久様
貴社は日本政府の要請を受けて、1992年3月から4月に福島第二原子力発電所3、4号機において国際原子力機関(IAEA)の運転管理調査チーム(OSART)を受け入れました。
2002年10月10日付のNUCLEONICS WEEK紙の記事において、貴社のMakoto Satake, deputy general manager of nuclear power divisionが同紙に宛てた手紙の中でIAEAのフォローアップ報告書を引用しているくだりが以下のように紹介されています。
–“Good progress had been made in addressing the recommendations and suggestions of the Osart mission. More than half of the issues have been fully resolved and improvements implemented. In addition, more than one-third of the issues have been adequately addressed and solutions found; actions are in hand which are progressing satisfactorily to completion. Four issues (8%) remain that were categorized as having seen little or no progress.”
「TEPCO SAYS IT HAS COOPERATED WITH IAEA ON OSART FINDINGS」
(NUCLEONICS WEEK – October 10, 2002)
しかしIAEAの調査団がどのような勧告や提案を行ったのか、またその後、貴社はいつ、どのような改善策を取ったのかは不明です。原子力基本法の「民主、自主、公開」の原則に基づき、下記の情報の公開および質問の回答を要求します。
- 1992年の東京電力福島第二原子力発電所3、4号機の調査後にまとめられた正式調査報告書(official report)の英語版と日本語版を公開してください。
- 1993年9月に行われた運転管理調査団の再調査(フォローアップのためのミッション)の正式調査報告書(official report)の英語版と日本語版を公開してください。
- 貴社がそれぞれの勧告と提案について取った対策および時期を明示してください。
- 社がこれらの報告書の全文を公開できない場合、その理由を示していただきたい。
以上を11月25日までに公開してください。
以上
連絡先
グリーン・アクション〒606-8203
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