2019年9月27日:緊急抗議声明

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黒い原発マネーにまみれた関西電力
関電は原発の運転を即刻停止し、原子力から撤退せよ

関電の岩根社長、八木会長を含む20名の経営陣と社員に、高浜町の元助役から3億2千万円もの巨額の資金が渡されていたことが明らかになった。私たちは、黒い原発マネーにまみれた関電に強く抗議する。

このスキャンダルが報道された9月27日に、関電の岩根社長は記者会見を開いた。しかしそこでは、金品の内容や返却時期等、具体的なことは一切答えていない。八木会長に至っては「個人的なことについては一切答えない」と報道陣に告げている。さらに、社長をはじめ経営陣の辞任についても否定している。今回の事件は、関電による原発工事の発注による原発マネーの還流の可能性もあり、責任の放棄は許されない。

3億2千万円もの金品授受は、福島原発事故後の2011年からはじまり、高浜原発の再稼働後の2018年まで続いていた。7年間もこの事実をひた隠しにしてきたのだ。今回の事件は、原発に逆風が吹く中で、地元推進派と癒着を強め、再稼働を推し進めてきたことを示している。

関電は、全ての原発で大規模な「特重施設」工事(テロ対策等施設工事)と、高浜1・2号、美浜3号では老朽原発の寿命延長のための工事を行っている。これらの巨額の工事について、 同様の金品授受等はないのか。これらも明らかにすべきだ。

黒い原発マネーにまみれた関電には、もはや原発を運転する資格はない。原発の運転を即刻停止し、原子力から撤退すべきだ。

監督官庁の経済産業大臣は、「徹底解明し厳正に処する」と述べている。言葉通りに、全容を解明し、関電の原発運転資格を取り消すべきだ。

2019年9月27日

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