6月19日:京都府申入れ

要望事項

  1. 今年度行うシミュレーションは福島事故並みの想定に使用済燃料プール破損を加えたシナリオにしてください。そして、気象状況は一年のうちもっとも被曝量が多くなると想定されるシナリオにしてください。
  2. シミュレーションを行う目的と手段、そして調査結果の活用方法について調査を行う前に明らかにしてください。
  3. シミュレーションを行う事業者、専門家等との京都府のやり取り(データセット作成、シミュレーションの案などに関するやり取り)を公開にしてください。

質問事項

  1. 国のSPEEDIを基にした前回のシミュレーションの検証について
    前回の高浜原発を対象にしたシミュレーションでは、SPEEDIの予測値に福島原発事故時の放射能放出量を掛け算してだされているようですが、セシウム137の放出量は2,700テラベクレルとなっています。これは、実際の放出量16,000テラベクレルの約17パーセントに過ぎず、過小評価です。
    今回新たに実施するシミュレーションでは、福島原発事故時の放出量・放出率を使うべきではないですか?
    関電が説明会等で使っているセシウム137の放出量=5.2テラベクレルは使わないという理解でいいですか?
  2. 今回のシミュレーションの目的について
    今回のシミュレーションの目的は何ですか?シミュレーションを行うために入手する情報の優先順位を具体的に説明してください。また結果がどのように活用されるかも具体的に説明してください。
  3. 今回のシミュレーションの内容について
  • 前回の検証を踏まえて今回どのような改善が行われますか?
    資料15 放射性物質拡散予測調査について」(別紙京都府資料)の1番では「大量の放射性物質が放出した場合を想定し」と書かれていますが、「大量」とは、福島原発事故並みの放出量を想定しているという理解でいいですか?
  • 資料15放射性物質拡散予測調査について」の3番では、「※ 拡散予測範囲は100km2を予定」と書かれていますが、あまりにも狭すぎるのではないですか?京都府全域を予測範囲とするべきではないですか?
  • シミュレーション結果については、要請があれば福井県等の周辺府県分も含めて、全体を公開すべきではないですか?
  • 事故シナリオはどのような想定ですか?使用済燃料プールの破損を事故シミュレーションに入れますか?入れない場合の理由を説明してください。
  • 気象条件設定を含むデーターセットは何ですか。設定の理由を説明してください。
  • 気象条件の設定は最も京都府に影響を与える条件にしますか?そうしない場合の理由を説明してください。(他県の例:岐阜県、滋賀県、兵庫県は最も県に影響を与える気象条件にした)
  • シミュレーションでは、避難と長期評価を考慮して、24時間、1週間、年間(地表に降下した放射性物質による被ばくを含む)の被ばく量が分かるものにする必要があるのではないですか。
  • シミュレーションを委託する業者は決まっていますか?決まっていれば業者名を示してください。
  • 700万円の配分(1,2,3の配分)を説明してください。
    平成30年度拡散予測(予定) 1 大飯発電所からの放出を想定した調査/ 2 高浜発電所及び大飯発電所の同時発災を想定した調査/ 3 高浜発電所についても、上記2のパターン以外で検討/ ※ 拡散予測範囲は100km²を予定
  • 既に独自にシミュレーションを実施している、滋賀県や岐阜県等と相談はされますか?

ダウンロード:避難計画を案ずる関西連絡会の質問・要望書(PDF)
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資料15:放射性物質拡散予測調査について(PDF)