3月7日:[速報]京都府舞鶴市申し入れ
- 同時発災(高浜と大飯原発の同時事故)について「舞鶴市として議論していない」「原子力規制庁が同時発災のシミュレーションをやって頂くとありがたい」「同時発災について皆さんの声も聴いたと伝え、府と調整して行く」
- 原子力防災計画について「地震・雪が重なった場合は盛り込んでおらず、地震と原発事故が重なることも想定していない」
- 舞鶴のお母さんが「避難困難区域なので安定ヨウ素剤を事前配布してください」と求めても、市は応じない。
3月7日、避難計画を案ずる関西連絡会の4名、舞鶴市民8名(+赤ちゃん・子ども5名)とおおい町民1名、合計18名で舞鶴市と1時間10分申し入れと話し合いを行った。対応したのは森川芳博危機管理室長(原子力防災)、と原子力防災係長、他1名だった。
火山灰問題については「規制庁が必要に応じて規制を改正すると思う」と市は発言した。これに対し市民は、今回の問題は基準の改正問題ではなく、基準を満たしていないという問題が浮上していることだと説明した。「審査を『公開でやれ』とまでは舞鶴市からは言えない」と市は回答し、規制庁の判断に委ねる姿勢だった。3月1日の関電報告について「関電から報告されている」と述べた。
同時発災については「舞鶴の計画には入っていない。国の対応も同時発災は入っていない。同時発災を計画に入れるかどうかは議論する」と市は述べた。「市としては議論しない」と始めは回答したが、赤ちゃんを抱いたお母さんが「7年たっても福島の人達は帰れていない」と発言し、隣に座っていた父親が「同時発災計画の必要性を感じているのですよね、早急に作ってくれと規制庁に言えないのか」と主張したら、市は「(原子力規制庁が)同時発災のシミュレーションをやって頂くとありがたい」、「同時発災について皆さんの声も聴いたと伝え、府と調整して行く」と回答した。
また「地震と原発事故が重なる場合は想定していないが、その場合地震に特化することになると思う、まず、地震の対応を取る」と回答した。
安定ヨウ素剤の事前配布について、避難困難区域の場合、自治体が認めれば国が応じることを市は承知していることを確認した上で、赤ちゃんを抱いたお母さんが「困難区域だから事前配布を切に要請する」と言っても市は応じなかった。
2018年3月7日 避難計画を案ずる関西連絡会 参加者一同
ダウンロード:[速報]京都府舞鶴市申し入れ(PDF)
180307_maizuru_sokuhou