京都府知事へ40年超え老朽原発高浜1・2号の寿命延長等に関する 質問・要望書
40年超え老朽原発高浜1・2号の寿命延長等に関する
質問・要望書
京都府知事 関西広域連合委員会委員 山田啓二 様
日頃から、京都府の安全のためにご尽力いただきありがとうございます。
原子力規制委員会は6月20日に、高浜原発1・2号の20年間の運転延長を認可しました。福島原発事故の原因も未だ究明されず、汚染水対策もできない状況が続いています。更に、熊本地震の教訓が全く活かされていません。ただでさえ危険な原発ですが、老朽原発は機器や配管も劣化しており、多くの人々が不安を強めています。今回の認可は、原発の運転は「原則40年」と自ら定めたルールをも踏みにじるものです。
京都府知事も委員である関西広域連合は6月16日に国へ「平成29年度 国の予算編成等に対する提案」※を提出しました。その中では、「新規制基準の厳格適用及び原発の40年超延長運転に係る厳格な審査等」(43頁)を求めていました。しかし、これも無視して認可してしまいました。
このままでは、高浜原発から5km圏、30km圏に暮らす府民を始め多くの関西住民の安全や、琵琶湖の水を守ることはできません。
そのため、以下の要望と質問をお送りします。ご回答をお願いします。
質問については、6月24日に関西広域連合委員会連合長、京都府知事をはじめ委員各位に送付した質問・要望書に質問事項に追加しています。
要望事項
- 関西広域連合が国に求めた「40年超延長運転に係る厳格な審査」は実施されませんでした。高浜原発1・2号の運転延長認可は認められないと表明してください。
- 住民の意見を聞く、説明会の開催を国に求めてください。
- 綾部市上杉運動公園と南丹市美山町の長谷運動公園が福井県の県外避難所に指定されていますが、これらの避難中継所は京都府民の避難を困難にする致命的な欠陥を持っています。また、避難路の確保について山崎綾部市長は「避難路となる府道1号線のバイパスもできていない中で老朽原発の再稼働は問題だ」という趣旨の発言を行っています。避難について一般住民に開かれた住民説明会を開催してください。
- 福島原発事故の自主避難者への住宅無償提供を打ち切らず、継続してください。
- 京都府が求めている原子力発電の再稼動に係る同意権とそれに伴う法律は制定されていません。福井県の原発の再稼動全てに対して容認できないと主張してください。
ダウンロード:40年超え老朽原発高浜1・2号の寿命延長等に関する質問・要望書(PDF)