3月1日:京都府への要請書 高浜原発4号機の原子炉自動停止事故に抗議する

高浜原発4号機の原子炉自動停止事故に抗議する
再稼働最優先の関電と規制委員会の姿勢では、大事故は避けられない

京都府民の安全を守るため、再稼働反対を表明してください
事故原因を徹底究明し、住民が参加できる説明会の開催を!

京都府知事 山田 啓二 様

2月29日、高浜原発4号機が緊急自動停止しました。発電と送電の操作を開始したとたんに警報がなり、発電機が自動停止した直後にタービンと原子炉も自動停止したと報道されています。
高浜4号機は、2月26日の原子炉起動直前の20日にも、一次冷却水が漏えいする事故を起こしたばかりでした。この漏えいの原因究明も放棄し、再稼働を最優先して突き進む関電と原子力規制委員会の姿勢によって、今回の事故はもたらされたものです。私たちはこれに強く抗議します。

2月20日の一次冷却水漏えいについて、関電は2008年からの「ボルトゆるみ」が原因だと発表しました。しかし原子力規制庁は、ボルトは規定値で締められておりゆるみはなかったと表明しています(2月25日の私たち市民との交渉。その後26日の福島みずほ議員事務所への文書回答)。両者の言い分は異なったままです。さらに、もう一つの漏えい原因である、圧力の一時的な上昇についてもなんら解明されていません。

このような姿勢で再稼働を最優先させれば、次には、取り返しのつかない大事故の危険さえあります。これ以上、京都府民の命をもてあそぶなど許されるものではありません。高浜原発3号機も即刻運転を停止すべきです。

原子炉停止と一次冷却水の漏えいの原因について、説明会を開いてください。昨年11月の京都府北部の住民説明会のような代表者しか参加できない説明会ではなく、住民が参加できる説明会を開催し、関電と原子力規制委に説明責任を果たすよう求めてください。
避難計画には全く実効性がありません。このような中で大事故になれば、30km圏内12万人もの京都府民の命と安全を守ることはできません。

要  請  事  項

  1. 高浜原発4号機の原子炉緊急停止と、一次冷却水漏えいの原因を徹底究明し、住民に説明するよう、関電と原子力規制委員会に求めること。
  2. 高浜原発3号機も運転を即時に停止するよう求めること。
  3. 京都府民の命と安全を守るため、原発再稼働に反対だと表明すること。

2016年3月1日
グリーン・アクション(京都市)/原発なしで暮らしたい丹波の会(南丹市)/子供の未来を考えるママの会(舞鶴市)/原発なしで暮らしたい宮津の会(宮津市)/高浜原発の再稼働を考える上林の会(綾部市)/アジェンダ・プロジェクト(京都市)/脱原発はりまアクション(加古川市)/避難計画を案ずる関西連絡会(この件の連絡先:グリーン・アクション)/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(大阪市)
連絡先団体:グリーン・アクション 京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223 FAX:075-702-1952

ダウンロード:京都府への要請書(PDF)