六ヶ所再処理工場からの放射能放出:原燃が答えていない、市民の被ばくに直接影響する6項目

2006年5月16日
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下記は、六ヶ所再処理工場から受ける市民の被ばくに関して、市民が事業者である日本原燃に質問した「内容」と、その「回答」です。

市民の質問
クリプトンなど放射性ガスの全量が大気に放出され、人びとはそれにとりまかれています。これを除去する技術は160億円もの税金をついやして開発されてきました。それなのに、なぜクリプトンは除去しないのですか?
原燃の回答
「技術が確立されていないからです。」
市民の質問
ヨーロッパでは、英・仏の再処理工場からの海への放出により遠く離れたノルウェーなどでも放射能が検出されています。こちらでも放射能が流れていく三陸海岸のモニタリングが必要ではありませんか?
原燃の回答
「もっと近いところで計っているから必要ありません。」
市民の質問
御社の被ばく計算では、より放射線に敏感な乳幼児への影響を無視しています。なぜ無視するのですか?
原燃の回答

乳幼児の食物摂取量と体重から線量を計算しただけで、乳幼児の被ばくへの影響については無回答。

市民の質問
イギリスでは、再処理工場が運転される結果、どのくらいの人が皮膚ガンにかかるかなどの集団被ばく線量の計算がなされています。こちらではどうですか?
原燃の回答
無回答
市民の質問
放射能は年々蓄積されていきます。農産物や畜産物、また、海岸や海底へ移行する放射能量は増加していきます。なのに、なぜ毎年元旦をもって前の年の放射能の蓄積を帳消しにするのですか?
原燃の回答
無回答
市民の質問
海外では「クリティカル・グループ」といって、被ばくに関係ある食べ物を平均以上に摂取する人を対象に、安全評価をしています。これをなぜ実施しないのでしょうか?
原燃の回答
無回答

原燃は被ばくについての人々の心配に答えてください。

疑問は日本原燃お客さま窓口へ

電話:017-571-2002
ファックス:017-571-2136
Eメール:goiken@jnfl.co.jp
(ただし、Eメールを出す時は名前、住所、連絡先の明記が必要とされています)

※この資料は、市民による質問書(2006年3月7日提出)に対する、日本原燃の回答(4月14日)で、回答されなかった項目を整理したものです。くわしい内容は美浜の会のホームページ(http://www.jca.apc.org/mihama/)でご覧いただけます。

発信元:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、美浜の会(発信日2006年5月16日)
連絡先:グリーン・アクション〒606-8203京都市左京区田中関田町22─75─103
電話:075 701 7223 ファックス:075 702 1952 Eメール:amsmith@gol.com HP:www.greenaction-japan.org