代表の逮捕──不起訴の経緯について

2005年8月2日、グリーン・アクションの代表であるアイリーン・美緒子・スミスの逮捕が報じられました。同25日に結局、不起訴となりましたが、一連のマスコミ報道をめぐり多くのみなさまが不審を懐かれたことと思います。簡単ではありますが、経緯についてご説明申し上げます。

容疑の対象となった出来事は7月末、ある対面の席で起こりました。以下の事情からこの場が設けられました。

6年前にスミスの家族が被害にあった複数犯による刑事事件がありました。若い加害者らの立場も考慮し示談によって決着したものの、スミス家族はその後も事件のトラウマに悩まされ続けました。悩み抜いた末、カウンセラーの勧めもあり、再び加害者らと対面し、直接話し合うことを通じてそれを乗り越えようとしたのでした。

傷害の容疑というのは、対面の場において感情的になり、思わず手が出てしまったことです。また、恐喝未遂の容疑とは後遺症に対する補償を求めたことが曲解されたものでした。詳細はスミス家族のプライバシーに触れますし、開き直りと誤解されることも本意ではありませんので、これ以上は語りません。ただ、一点のみ。6年間におよぶ心の傷が癒えぬまま、2週間にわたって被疑者として勾留されることの口惜しさを推し量っていただきたく思います。

逮捕が大々的に報じられた後、勾留の終盤に被害届が取り下げられ、結局不起訴となりました。

社会的な情報発信を行う市民団体として、代表の逮捕という事態によって、同様の立場の方々におよぼした影響に対し誠に申し訳なく思います。また、平素応援していただいておりますみなさまにはたいへん心配をおかけしました。この場を借り、改めてお詫び申し上げます。

スミスは現在、家族とともに心身の回復をはかりながら、少しずつ活動への復帰を模索しております。グリーン・アクションの基本理念や行動指針には変わりありません。今後とも、みなさまのご協力をたまわりたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

以上

2005年11月7日
グリーン・アクション

作成:2005年11月7日

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(代表:アイリーン・美緒子・スミス)
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